急増する逆流性食道炎!どうすればいい?
どうすればいい?
逆流性食道炎が急増
逆流性食道炎で来院される患者が急激に増えている
我慢できないほどではないけれど胸やけや胃のもたれはつらい
この苦痛から解放されるにはどうしたらいいのでしょうか
典型的な症状としては、胸焼け
そして 食事の1~2時間後に みぞおちの上がチリチリする
げっぷとともに口の中が酸っぱくなるなどが挙げられます
さらに 胸が痛んだり のどの奥に違和感がある
あるいは せきが出る 声がかすれるといった
胃腸とは関係なさそうな症状が出ることも‥
健康な人は この筋肉が食道を締め、胃の内容物が食道に逆流しないように
弁の役割を果たしているが、暴飲暴食やきつい服装の締め付けで
おなかに負担がかかると食道がただれて炎症をおこしてしまうのです
水を飲むと一時的に酸が流れるのでスッキリする
なんて人は、逆流性食道炎を疑って間違いないでしょう
急増している原因は
高脂肪な食事で胃酸が増加している
暴飲暴食や夜型の食事
ピロリ菌が減ったことによる影響も‥
終電まで働き、寝る前にご飯を食べる、または深夜まで飲んでそのまま寝る
といった生活は最悪
食べてすぐ寝ると、胃の内容物が上がってきやすいためかと考えがちですが
それだけではありません
人は起きている間、20~30秒に1回 唾液を飲み込みます
飲み込んだ後には、食道に逆流した胃酸や食べた物などを胃に押し出すような
食道の動きが起きるため、少々の胃酸逆流は押し戻されます。
ところが寝ている間は唾液の分泌が抑制されているため、唾液の飲み込みが起こりません
その結果、食道の動きが出現せず、逆流が起きると長時間食道が胃酸にさらされるのです
そんな生活を長年繰り返していると、いつの間にか重症化してしまう
また もう一つ考えられるのは、ピロリ菌のない人が増えていること
ピロリ菌がいると胃粘膜が萎縮や炎症を起こし、胃酸の分泌が減ります
以前は 加齢とともに胃酸分泌は減ると言われてきましたが、
それはピロリ菌陽性の人が多かったからです
現代はピロリ菌のいない人が増えています
その場合 胃酸が減らないので、逆流性食道炎は今後も増えることになる
食生活や生活習慣と関わりが深い疾患なので、注意すれば予防することが可能
脂っこい食べ物だけでなく、甘い物や辛い物など胃酸の出やすい食べ物を控えて
腹八~七分目を心がけることです
そして就寝2~3時間前には食べないこと
また 肥満気味の人や姿勢が前かがみになりやすい人は、
胃が圧迫されて逆流が起こりやすいので、腹部を締め付けない服装や
姿勢を良くすることを心がけましょう
毎日新聞一部抜粋