貧血ー鉄剤を飲んでも良くならない‥患者様からの質問です
貧血を攻略しましょう!
貧血から月経(生理)過多や潰瘍、痔、ガンなどによる消化管からの出血が
わかる場合がありますが
血液がベストな状態であることは 病いを治療するためには必要不可欠です
まず 血液の働きで最も重要な仕事は、酸素を全身に運搬することです。
これは、血液中の赤血球にあるヘモグロビンの働きです。
血液が酸素を運搬する能力は、ヘモグロビン量とほぼ同じ
貧血とは赤血球あるいはヘモグロビンの量が正常より少なくなった状態をいい
原因によって多くの種類に分けられます。
私たちの身体は酸素と栄養素をエネルギー源として生命を維持しています
酸素の運搬が十分に行われなくなると、あらゆる組織が酸素不足になり
さまざまな症状がでてきます。
貧血の主な症状には
めまい、たちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、耳鳴り、疲れやすさなどがあります
ですが 自覚症状の無いまま進行する場合がありますので要注意です
鉄分は ひじき・煮干し・焼きのり・大豆・ほうれん草・小松菜・いんげん豆
などから摂れます
ただ 貧血には原因によって種類がありますが
よく勘違いされるのは、鉄分だけをたくさん摂ればいい!と思っていることです
病院でも貧血というと『鉄剤を出しておきます』といわれると思いますが
そこから鉄分だけを摂ればいいという勘違いが出てしまうのでしょう
ところが
鉄分だけでは赤血球を増やすことはできないのです!
赤血球は鉄分とたんぱく質が一緒になることで初めて作ることができるので、
たんぱく質も一緒に摂る必要があるのです
(魚介類、卵類、大豆製品、乳製品)
『わかった!じゃ たんぱく質をとります!』
とおっしゃる方がいますが
実は たんぱく質のほかにも一緒に摂った方がいいものがあります。
それは ビタミンCとビタミンB12、葉酸です
ビタミンCは鉄分の吸収をサポートしてくれます
食品にふくまれる鉄分には2種類あり、比較的吸収率の高い鉄分をヘム鉄(肉や魚介類)
吸収率の悪い非ヘム鉄(鶏卵、青菜、ひじきなど)がありますがビタミンC(新鮮な野菜です)と一緒に摂ることによって効率的に身体の中に鉄分を吸収させることができます
ビタミンCは ほうれん草、トマト、ブロッコリー、レモン、小松菜、ジャガイモなど
からとれます
つぎにビタミンB12と葉酸ですが、この二つは赤血球の形成を助ける役割を持っています
ビタミンB12を多く含む食品 には 魚介類、貝類、卵黄
葉酸を多く含む食品には 卵黄、大豆、納豆、ほうれん草、ブロッコリー
ビタミンB群なら レバー・かき・卵・うなぎがあります
赤血球を増やしたいと思うのならぜひとってください
貧血に良い食材をまとめますと
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タンパク質:魚介類、卵類、大豆製品、乳製品
鉄分:ひじき・煮干し・焼きのり・大豆・ほうれん草・小松菜・いんげん豆
ビタミンC:ほうれん草、トマト、ブロッコリー、レモン、小松菜、ジャガイモなど
ビタミンB12:魚介類、貝類、卵黄
葉酸:卵黄、大豆、納豆、ほうれん草、ブロッコリー
ビタミンB群:レバー・かき・卵・うなぎ
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貧血解決レシピ(他にもいろいろ試してくださいね)
ひじきサラダ
材料 (3~4人分)
芽ひじき(乾燥)10g
小松菜1束
人参1/4束
大豆水煮 適量
すりごま大2
マヨネーズ大3
めんつゆ 大2
卵 みじん切り 少々
1:乾燥ひじきに熱湯をいれてもどす。
2:小松菜は1~2cmにカット、人参を千切りにする。
3:熱湯を用意し、小松菜と千切り人参を入れて5分ほどおく。
4:大き目のボールにすりごま・マヨネーズ・めんつゆを合わせておく。
5:ひじきの水気を切る。
小松菜と人参もザルにあげて、よく水気を切る。
6:4のボールにひじき。小松菜・人参をいれて混ぜる
7:ゆで卵をおろし金ですってサラダにかけて完成!
ひじきを熱湯で戻すことによってひじき臭が軽くなります。
ひじき、小松菜、人参の水気はよく切ってください。
小松菜はホウレンソウでもOK