酒さと診断されました 酒さって何ですか?
酒さは、30代から60代の人に多い
炎症性かつ進行性の慢性疾患です
「大人のニキビ」と誤って呼ばれることもありますが、
酒さはまったくニキビとは違う疾患です
初期の症状は、発疹、日焼け、アレルギーに似ているため
治療すべき症状だと気づかない患者さんが大変多くいらっしゃいます。
酒さの症状には、重症度に応じていくつかの段階があります。
顔面のほてり,毛細血管拡張,紅斑,丘疹,
膿疱が特徴であり,重症では鼻瘤もあります
酒さの病因は不明とされていますが
顔面の静脈灌流障害,毛包に住むダニ(毛包虫)の増加
ヘリコバクタ–ピロリ感染が提唱されています
根本的には,何らかの血管運動神経の
コントロールがうまくいかないことと考えられます
酒さが最も好発するのは30歳から50歳の
色の白い人で,アイルランド系および北ヨーロッパ系の人に
最も多い
色の黒い人にもみられますがそれほど認識されていないと
思われます
酒さの症状は4期に分けられます
顔面および頭皮にでます
前酒さ期では,ご本人が当惑するような
ほてりと発赤そして不快なピリピリ感を感じます
発赤を誘うのは日光,情動的なストレス
寒いまたは暑い,アルコール,辛い食べ物,
運動,風,化粧品,熱いお風呂,熱い飲み物があります
血管期では,
顔面に多数の毛細血管拡張を伴う紅斑および浮腫を生じます
これは血管運動神経の不安定性が持続する結果と考えられます
時には 炎症期が続き,無菌性の丘疹および膿疱
(“成人にきび”と呼ばれる)が生じます
一部の患者では後期酒さに進みますが,
この病期の特徴はほおと鼻に生じる粗い組織の過形成で,
これは組織の炎症,コラーゲンの沈着,
皮脂腺の過形成が原因です
酒さの眼症状は顔面の酒さに伴って
眼瞼結膜炎,虹彩炎,強膜炎,角膜炎のいくつかが合併して
眼のかゆみ,異物感,発赤,浮腫が現れます
酒さの治療で初めに行う基本的なことは,誘因を避けること
(サンスクリーンの使用を含む)
炎症期では通常 抗生物質を用いられる。
その治療の目的は症状のコントロールであり治癒ではありません
ヒフの不調は 体内のバランスの乱れが表面化したもの
自律神経や内臓の働きに目を向ける必要があります
ご相談にこられる方のほとんどは
抗生剤の長期服用されていて
免疫力の低下がみられます
まずは 体質の改善に目を向けましょう