治癒しゆくイメージをもつこと
治癒していくイメージを持ってください‥と申し上げると
『えっ!?』と目をまるくされて
イメージがわかない‥とお答えになった患者さんがおりました
そして『自分は治らないと思っていることに気がついて驚きました』とおっしゃって。
そうです
治るために治療を続けておられるというのに心の奥底では
真逆の思考があったことに気がつかれたのです
検査の結果は良くなっているというのに!
治癒していくイメージを持つこと
これはとても重要です
がん治療しているけれど治っていくイメージを持っていない人が意外と多いのです
わたくしの担当する方々は医師をはじめ医療従事者の方が多いのですが
医療的な知識を持っているがゆえのデメリットといえます
治癒していくイメージをもたず ただ医療的処置を受けていても不安が増すばかりです
例えば傷に砂や石がひとつでも入っていると表面が治癒したかのように見えても
再び膿んでくる‥つまり完全に治癒することはありません
特に癌の闘病中、あるいは寛解中であっても
医師のことばや世間の常識的な『治らない』という言葉が
小さな石のように心の傷に入り込んでしまっている場合‥
治るはずがないというイメージを持ってしまうのです
治るはずがないと心で決めている方が治癒するはずがないのです
クリニックでは心の底に入り込んだ小さな石を取り除くカウンセリングを重要視しております
ここにくると元気になる‥そんな言葉とともに笑顔いっぱいで帰っていかれました