パーキンソン病の原因は何か
【パーキンソン病は原因不明ではなかった!】
今までパーキンソン病の原因は不明であるといわれてきました
ところが、フィンランドのヘルシンキ大学でおこなわれた研究によると
パーキンソン病の発症原因が
抗生物質の多様による腸内環境の破壊による可能性が高いことを発表しました
脳内の神経伝達物質を産生してコントロールしているのは
主に腸内細菌であることは様々な研究によって判明しています
ドーパミンの産生とコントロールしているおそらくは1種類の腸内細菌が
抗生剤を多用することによって破壊されてドーパミンの産生が行われなくなると考えられます
もっとも強力に関係しているのは
広範囲に使用される抗生物質と嫌気性細菌、真菌に対して作用する抗生剤で見つかっています
つまり一般的に使われている抗生剤ということです
パーキンソン病の患者をさかのぼって調べてみると
20年前から腸に典型的な病理的変化があることが観察されていました
また便秘、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患の患者は
パーキンソン病を発症するリスクが高いことが知られています
パーキンソン病の予防は腸内環境を破壊しないことが最重要なのです
もっとも腸内細菌を破壊するクスリとしてわかっているのは
抗生物質と抗がん剤であることは周知のとおりです
研究結果は 医学誌ムーブメント・ディスオーダーズ(Movement Disorders)に
発表されています