抗がん剤の副作用のメカニズム
抗がん剤に強い副作用があることは皆さまご存知のとおりです
あって当然でしょ?ととらえている方が大半でしょう
ですが〝なぜ?”ということを
医学的に研究したデータは見たことがありません
当然 研究にはお金がかかります
でも そんな研究に製薬会社などのスポンサーがつかないことが原因かと考えています
わざわざ自社からだした抗がん剤の悪い部分を研究したい会社などないでしょうから
アメリカのオハイオ州立大学の化学者による研究データが
ネイチャーという科学誌に掲載されていました(驚きです!】
それは『抗がん剤が腸内細菌環境を破壊する』
という結論でした
研究はパクリタキセルという抗がん剤を使ったマウスによる研究ですが
下記のとおりの変化が体内で同時に起こるというものです
抗がん剤投与後の体内の変化について
腸内細菌の環境が悪化する
腸の壁が異常に拡張する
腸の壁の密着結合部が壊れて 腸内細菌が流出する
血液に炎症が起きる
脳内に炎症が起きる
脳内の炎症によって記憶障害や認知力障害が起きる
これだけのことが同時に起きていたのです
ヒトの健康の根本である腸内がこれだけやられれば
副作用がでて当然ですね
腸内細菌環境の破壊とともに
脳の炎症もすべてのマウスに見られたことからも
抗がん剤による記憶障害や認知障害もうなずけます
抗がん剤投与者の副作用を抑制するために
腸内細菌のケアを必要不可欠と考えアドバイスしてきましたが
確証を得た研究でした